▼国見の森と赤西渓谷、東山の3つのコース

宍粟には、山崎町にある県立国見の森と、波賀町にある赤西渓谷、東山セラピーロードと3つの森林セラピーロードがあります。そのうち、国見の森と赤西渓谷は、森林セラピー基地として、森林セラピー協会から認定をされた県内初のコースです。

国見の森は、山崎ICからも近く、整備もされているので初めての方でも気軽に参加できます。一方で赤西渓谷は、昭和初期の「波賀森林鉄道」の跡地を利用した平坦な道を歩く500メートルくらいのコースです。森林鉄道ルートには渓谷もあり、杉に交じってブナも生える深い森は、都会の喧騒を忘れる自然があふれています。

▼森林セラピーの魅力

森林セラピーは、五感をフルに使いながら自然を楽しむ「森あるき」です。耳を澄ますと、森の中には色々な音があるのが分かります。風にそよぐ葉の音、水が流れる渓谷の音、踏みしめる葉や小枝の音、鳥の鳴き声なども聞こえます。

匂いはどうでしょう。葉のにおいも季節によって変わります。自生している山椒の香り、杉の幹のすがすがしい香り、土の香り。深呼吸するとそれらが体いっぱいに入ってきます。

季節によっては、光の入り具合も違います。温かく感じることもあれば、雨のあとは湿気を帯びた空気が体を包んでくれます。

私はお客さまを案内して何度も森に入りますが、そのたびに違った森の景色に驚かされます。

▼セラピーガイド

宍粟市は、兵庫県で初めて森林セラピー協会から認定を受け、コース整備とガイド養成を行ってきました。経験を積んだセラピーガイドは、見どころをよく知っています。普段の生活では得られない体験をしていただきたいと、体験者の五感に響くよう、非日常空間の演出にも気配りをしています。みなさんの心と体の健康を宍粟市から発信したいと思います。

アウトドアの道